2014-08

サンパウロより

2013-11-09 021 (640x480) (1)大塚雄子

私はサンパウロ市イタケーラにある知的障がい施設「こどものその」で、管理栄養士として73名の園生がおいしく食べて健康で過ごすためのお手伝いをしています。

多くの人の協力でメニューの改善と運動をとりいれたことで血糖値やコレステロール値の改善が見えてきています。

ブラジルは果物の種類が豊富で安く、果物大好きな私は毎日3種類の果物を食べています。最初来たときはマンゴーに夢中でしたが、最近はまっているのが、carambolaカランボラ(スターフルーツ)で、ジューシーでさわやかな甘みと香りが何とも言えません。果物をたくさん食べるせいか少し高めの血圧が下がり正常値になってきました。

毎年7月に行われる「日本祭り」で裏千家のお茶席を見て、ブラジルでもお茶を稽古している人がいることを知りました。着物を着てお茶を出していただき全体の雰囲気も日本にいる時と変わらないものでした。非日系人にもお茶、生け花、書道、絵手紙、アニメなど日本文化に関心がある人も多いようです。また焼きそば、うどん、寿司、てんぷらなどの出店には行列ができ、食文化も随分浸透しているように思います。

去年のブラジル熊本県人会55周年の前夜祭で、2005年に熊本に研修に来られ、小堀家で古流の稽古もされていた清原綾さんとホテルの会場にお茶席を設け、熊本県の小野副知事や訪問団の方たちにお茶を差し上げました。今年は県人会館で婦人部の方たちに「肥後古流」のお茶を知っていただき楽しんでもらおうと計画しています。

綾さんとは熊本に研修に来られていた時、一度だけお会いしました。その時は、まさか自分が7年後にブラジルに行くなんて夢にも思っていませんでした。綾さんのお父様は「こどものその」の会計士を30年されていて理事のおひとりです。不思議な御縁を感じます。清原さんご家族には、何か行事があると菊池顕正先生(ブラジル別院南米東本願寺開教監督で啓子先生の従兄様)と一緒にご案内していただきます。また、東洋人街のリベルダージに出かける時は、清原さんの会計事務所に寄ってお母さんとおしゃべりして帰るのも心の拠り所になっています。地球の反対側で多くの方たちに支えて頂き、熊本の事を思いながら毎日楽しく過ごしています。

2014-08-15 | Posted in 会員BLOGNo Comments » 

 

「熊本文化第481号」巻頭エッセイです

DSC_0025熊本県文化懇話会・熊本県文化協会の月間機関誌「熊本文化第481号」にエッセイを寄稿しました。 ちょっと長いのですが、お読みいただけたら幸いです。

“文化財の保護と活用”  

美術館や博物館には学芸員という専門職員がいる。私も肥後銀行新本店に設置するギャラリーの準備に携わっている関係で、昨年学芸員の資格を取得した。学芸員の職務は、美術館等が所蔵している歴史、芸術、民族、産業、自然科学等についての資料の収集、保管、展示及び調査研究を行うことである。これらの資料の中には唯一無二のかけがえのないものもあり、その取扱いについて細心の注意が必要であることは、言うまでもない。貴重な文化財等を良好な状態で後世に伝えていくことは、学芸員としての重要な任務である。それでは、温湿度管理が行き届いた収蔵庫の奥深くにじっと眠らせ続けるべきであろうか?特に光に弱い繊維製品や日本画などはできるだけ表に出すべきではないのだろうか?答えは否であろう。大観であれ春草であれ、どんなに良好な状態で保存されていても、まったく人の目に触れることがなければ、その作品は存在しないに等しい。ここで、文化財等についての保存と活用という古くて新しい課題が浮かび上がる。

この二律背反の命題に折り合いをつけて、良好な状態で保存しつつ展示による活用を図るところが学芸員の腕の見せ所である。鑑賞者が楽しめる展示となるように、展示の順序やレイアウトに気を配ることはもちろん、鑑賞の手助けとなる気の利いたキャプションを起案し、見やすい位置に掲示することも重要である。照明についても、展示映えはするが作品にダメージを与えることのない照度や当て方に工夫を凝らす。万が一強い地震が発生しても転倒などのアクシデントが発生しないような配慮も必要である。特に、他所から借りてきた作品の展示には最大級の注意が必要であることは当然である。先日、八代市立博物館 未来の森ミュージアムで開催された『京都相国寺と金閣・銀閣の名宝展』などは、「よくぞ、これだけのお宝を八代まで持ってこれたものだ!」と驚くほどの内容で、それだけに担当されたT学芸係長の心労はいかばかりだったかとお察しする。おかげで、滅多なことではお目にかかることができない貴重な書画、茶道具等を堪能することができた。ありがたい限りである。  

さて、文化財の保護と活用というテーマについて、最近熊本城が注目されている。熊本市が進めてきた熊本城復元整備事業に文化庁から“待った”がかり中断したことは、ご承知の通りである。文化財保護の専門知識を持つスタッフの配置や城郭の調査研究が不十分なままに復元事業を急ぐ熊本市に対し、文化庁は改善指導を行った。これを受けて熊本市では10人体制の「熊本城調査研究センター」を立ち上げ、これまでの調査・整備事業を総括した報告書の作成等に取り組んでいる。熊本城が熊本観光の核であることは論を待たず、現在計画されている竹之丸五階櫓や数寄屋丸五階櫓の復元などにより熊本城の価値が高まるのであれば、大変結構なことだと思う。そのためには、綿密且つ十分な調査研究が前提となる。熊本城の保護、活用に資する成果を期待したい。  

大阪では、昨年、今年と大阪城公園西の丸で大規模なモトクロス大会が行われた。熊本城に置き換えれば二の丸広場に大量の土砂を持ち込んでコースを作り、仮設スタンドを設けて、天守閣や宇土櫓を背景にバイクが宙を舞うという話である。イベントそのものへの賛否はともかくとして(個人的には史跡でのイベントとしては好ましくないと思う)注目すべきは、このように史跡に大きなインパクトを与えそうな企画に対し、文化庁が許可を与えたということである。大阪市の文化財保護担当者が、地盤の強度や地層の状況を複数回にわたり調査し、土の下に発泡スチロールを敷くなどの方法により、地下遺構に対する盛り土の負荷を軽減する手法を考案して、文化庁からの許可を引き出したと聞く。常識的には困難と思われることも、やりようによれば道は開けるという事例として、参考になるのではないだろうか。

2014-08-14 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

日本舞踊藤豊会へのお手伝い

DSC_0012本日、熊本県立劇場で日本舞踊藤豊会が開催され、白水会では薄茶の点出の席を設けてお手伝いしました。

初代、藤間勘太女先生33回忌追善の会で、本家家元の藤間勘右衛門先生も出演、藤間富士齋先生、藤間豊大郎先生と共演され、華麗な舞いで満員の観衆を魅了しました。

演舞鑑賞に集中される方が多かったせいか、予想していた(覚悟していた(^^;)よりは茶席を訪れるお客様が少なかった印象はありましたが、なんといっても10時ころから18時過ぎまでの長丁場。折角の日曜日、自分の時間を割いてご奉仕いただいた会員の皆様には、厚くお礼申し上げます。

 

2014-08-10 | Posted in 宗家BLOG2 Comments »