2014-12

第4回茗理正伝勉強会

 

12月21日日曜日、国際交流会館において、泉斎名誉会長を講師に茗理正伝勉強会を行いました。

小堀家三代長順が著わした茶書「茗理正伝」を読み解く勉強会も第4回となり、長順の茶の湯に対する考え方などが直に伝わるような内容になってきました。P1060180

今回の講義では、庭のこと、茶人の心得、花のこと、掛け物のことなど茶事、茶会における具体的なテーマに踏み込みましたが、長順の一貫した考えは、お客様のことを第一に想うということに尽きると感じました。「茗理正伝」が出版されたのは、利休没後160年以上を経た宝暦7年。家元制度が確立し、茶の湯は随分と形式化していたものと思います。流儀の定めに従って「かくあらねばならぬ」と窮屈なものになっていたように感じられます。

正式な茶事においては、茶室で懐石料理ををいただいた後、一旦、客が茶室を退出する「中立」があります。「中立」の間に茶室の中を改めて、茶事のメインイベントである「濃茶」に臨むわけですが、この「中立」について短い方が良い、ある程度時間をかけるが良いと流儀によって説が分かれるようです。これに対して長順はいずれにも固執すべきではないと説いております。冬の寒い時期であれば、早めに暖かい茶室に案内するがお客様のため、暑い時期ならば腰掛待合などで涼んでいただく時間を取るが良い。万事、お客様が心地よいと感じていただくことが肝要であるということが、長順の想いです。P1060186

茶の湯に限らず、武芸百般において「型」は重要と思います。さりながら「型」にとらわれて、物事の本質を見失っては本末転倒以外のないものでもありません。「茗理正伝」に書かれている長順の茶の湯の極意を、掘り下げていきましょう。

 

 

2014-12-25 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

上農 忍先生 米寿のお祝い

本日12月7日、水前寺駅近くの“日本料理 はらぐち”で肥後古流白水会の役員会を開催しました。

新年を前にして、平成27年のスケジュールの確認などが主な議題で、正式には来年3月の役員会で決定します。

役員会の後、上農 忍先生の米寿をお祝いする懇親会を執り行いました。

上農先生は、私の曽祖父半休の代に入門され、祖父泉順、父泉斎、私と4代、約70年にわたって小堀家の門人として精進されている重鎮です。

一時、体調を崩されて、私たちも心配したこともありましたが、すっかり快復され、最近はとてもお元気です。今日は、食事もたくさん召し上がられ、ビールも嗜まれておられましたので、安心いたしました。

まずは米寿祝いのお約束、ゴールドの綿帽子とちゃんちゃんこで記念撮影。P1060158

その後、泉斎名誉会長が上農先生の入門からこれまでのエピソードなどを紹介した後、乾杯の音頭を取り、先生の長寿をお祝いして開宴となりました。P1060160

参加者からの記念品としてストールを差し上げましたところ、非常にお喜びいただきまして、岸 恵子の向こうを張って「真知子巻き」のご披露もありました。いや~、素敵な笑顔です(^^♪(「真知子巻き」って何?と思った方は、インターネットで「君の名は」を検索してください)

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上農先生の謝辞では「もうしばらくは、古流のお茶、小堀家に関与したい」とありましたが、“もうしばらく”などとおっしゃらず、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、茶寿(108歳)までも末永くご指導ご意見いただきますよう、お健やかにお過ごしいただきたいと思います。

まことに、おめでとうございます。

 

 

2014-12-07 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

サンパウロの合同茶会   大塚 雄子

11月23日、ブラジル熊本県人会館で煎茶・清風会と肥後古流の合同茶会を催しました。

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今回のお茶会を開くきっかけは、去年の11月9日のブラジル熊本県人会館創立55周年記念式典に熊本から訪問された方々に抹茶を差し上げたのが始まりです。2005年に研修生としてブラジルから来ていた清原綾子さんが小堀啓子先生に肥後古流の手ほどきを受けていたのでその時お手前をしました。2014-11-22 047 (640x480) (640x480)

今年に入り、「県人会のおばちゃんたちにもお茶を飲んでもらいたい。大塚さんも協力をお願いしますね。」と言った綾ちゃんの一言がこんなに大きな会になるなんて思いもしませんでした。

今月に入ってconvite(招待状)を綾ちゃんがデザインし、両親が熊本出身のHelena Takaharaさんが作ってくれました。エレーナさんは、1993年に6か月間デザインの勉強のため熊本で友枝雄策氏の事務所で研修し、現在サンパウロにデザイン事務所を開いています。

12日に地元の新聞社2社に県人会会長、清風会の皆様と挨拶に行き、写真付きで大きく載せて頂きました。

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小堀先生が2001年にサンパウロの熊本県人会館が現在の場所に移転した時の祝賀使節団の一員として訪問された際に寄贈されたお茶道具一式と啓子先生から頂いた抹茶と干菓子以外はすべて清風会の皆様が用意して下さりありがたい思いをしました。

清風会の皆様は、利休の茶の精神と手前を400年近くにわたって守り、継承されている「肥後古流」に大変興味を持っていただき、手前をじっくり全員で見た後に一斉に立て出しを出す方法でしたいと希望されました。時間の事も気になりましたがそれに従いました。

来年の7月には帰国することが決まっている私は、「一期一会」の気持ちを持って落ち着いてお茶をたてることだけに集中しお手前をさせて頂きました。

「お茶」の稽古は好きで若いころからずっと続けてきましたが、この会を催すことで「肥後古流」の事について何にも知らない自分を反省し、帰国したらもっと勉強しようと思っています。そして型を崩さず継承されてきた「肥後古流」の普及のために精進したいと思います。2014-11-23 004 (640x480)

2014-12-01 | Posted in 会員BLOG1 Comment »