2016-01

新江戸川公園内の「松聲閣」で肥後古流のお点前を披露しました

DSC_0127東京都文京区にある新江戸川公園。江戸時代、神田川沿いから永青文庫や和敬塾あたりまでの広大な敷地を占めていた細川家下屋敷の庭園を現在は文京区が公園として管理しています。その中に建つ和風の建物が「松聲閣(しょうせいかく)」で、細川家の学問所として使用されていたそうです。この度、平成26年度から行われていた建物の修復と公園の整備が完了し、1月16日、17日の2日間、開所式とオープニングイベントが行われました。

DSC_0220 DSC_0218大名屋敷のお庭だっただけあって、見事な回遊式庭園です。

文京区と熊本県、熊本市は、永青文庫すなわち細川家の縁により文化交流の協定を結んでおり、「松聲閣」の前庭には肥後六花が植えられ、館内の部屋の名前も「椿」「朝顔」「菊」など肥後六花にちなんで命名されています。今回の開所式には蒲島知事、大西市長も出席され、イベントにはくまモンも駆けつけました。

DSC_0124DSC_0120超レアものの「テディベアくまモン」や高田焼の花入、肥後象眼、山鹿灯篭などがお祝いとして文京区に寄贈されました。

また、肥後手毬、肥後象眼、山鹿灯篭作成の実演や彦一こま、花手箱、きじ馬他の熊本の伝統工芸品の展示や販売なども行われました。

 

DSC_0115白水会に対しては、熊本県より文化交流事業として肥後古流の茶会を開いてほしいとの依頼があり、東京の方に古流の点前をお見せするめったにない機会でしたので協力させていただきました。

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記念式典に出席された来賓向けの一席目は、細川家19代細川護光さんに亭主をお願いしました。

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また、二人のお嬢様方がお運びの手伝いを・・・。若殿のお点前を姫が給仕するという、まさに大名茶会のもてなしに、皆様大感激。細川護熙様・佳代子様ご夫妻が客として席に入られましたので、細川ファミリー5名が一堂に会する、大変珍しい、貴重な茶席となりました。

DSC_0118また、井上泰秋先生をはじめとした小代焼窯元の会の皆様のご厚意で、小代焼の茶碗20客を点て出しのために寄贈頂きました。同じ小代焼でも窯元により異なる個性、風情を皆さまに楽しんでいただくことができたと思います。まことにありがとうございました。

来賓向け茶席の後、事前申込制による文京区民の皆様方への茶席を6回設けました。肥後古流では、通常は後見は置きませんが、東京の方々に流儀の紹介を行うため、点前の途中から席に入り一通りの説明をさせていただきました。「肥後古流」というなじみのない流儀に興味を持って申し込まれた方が多かったようで、所作や道具に関するご質問を毎回、多数お受けしました。熊本で秋に行われる合同茶会や古流大会の話をし、「お茶券をお求めいただければ、いずれも様にもご参加いただけます」と申したところ、「着物でなくても大丈夫ですか」など、前向きに検討されている方もおられたようです。是非、お運びいただければと思います。

私個人としては、「松聲閣」に隣接する永青文庫に行く機会が多いので、今後もたびたびこちらにも立ち寄らせていただき、文京区と熊本の文化交流のお役に立ちたいと考えております。

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2016-01-19 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

平成28年初釜

1月9日、10日の2日間、肥後古流白水会小堀家の初釜を執り行いました。DSC_0117_01

年の初めに、宗家として門人の皆様をお招きし、新春を寿ぐとともに今年一年の精進を誓いあう、重要な儀式です。昔は1月7日と決まっていましたが、現在は参加する人数も増え、お互いの仕事の都合もありますので、成人の日の前の土日に行うようになりました。

DSC_0157_01 まずは、広間で「寒中点て」の作法により濃茶を差し上げます。もともと冬の茶室は厳寒の空間で、昔は水指の水に薄氷が張っていたこともあるそうです。確かに冬の泰勝寺仰松軒の寒さは格別で、畳は氷のように冷たく、湿気を含んだ重たい寒気が身を包みます。「寒中点て」はそのような寒さの中、できるだけ茶が冷めないうちに飲んでいただくための特別な作法です。現在は、濃茶を行う広間には暖房もあり、身に染みる寒さということはないのですが、寒の内の点前は「寒中点て」が習いです。DSC_0166_01

茶杓は宇土藩五代藩主細川興文(月翁)公作の「狩り場」。小堀家三代の長順が年賀の品として拝領したものです。茶入は尾形乾山作の竹の文様、茶碗は細川護熙氏作の赤楽と、正月らしい取合せで今年最初のお点前を披露しました。

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食事をはさんで場を茶室に移し、薄茶を差し上げます。茶室は本席が三畳台目、鎖の間が四畳半の広さですので、それぞれ2組に分かれて席入りしていただきます。DSC_0177_01 DSC_0180_01今年も初釜を無事に終え、茶堂宗家としての活動が始まりました。今週末には、東京文京区の新江戸川公園内の和風集会所「松聲閣」で、茶会を営みます。東京で肥後古流の点前をお見せできるめったにない機会ですので、参加者一同張り切っております。18日には仰松軒で三斎公への献茶式。順序が前後しましたが、12日には熊本商工会議所青年部の皆様に熊本の茶の湯について講話を行う機会をいただいております。その後は、2月末の利休忌、3月下旬の水前寺祭りと続きます。

本年も肥後古流白水会一同、熊本の茶道文化振興に微力を尽くしてまいりますので、皆様のご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

2016-01-11 | Posted in 宗家BLOGNo Comments »