2016-04

仰松軒は無事です

未曽有の大震災から10日経ちました。今回の震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、家を失われた方をはじめ被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。

県内各地で甚大な被害が出ていますが、白水会の稽古場になっている小堀家の座敷も、土壁が剥落し縁側の軒を支える柱が礎石から外れるなど、無事ではすみませんでした。稽古用の茶器を入れた水屋や本棚が転倒するなど、地震直後は足の踏み場もない状態でしたが、門人の皆様のご奉仕もあり一通りの片づけは終わりました。ありがとうございます。

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さて、熊本の茶の湯者にとって「仰松軒がどうなっているか」は大きな関心事項だと思います。先日、私が目視で確認したところでは、外壁の一部に亀裂や若干のゆがみはあるものの、躯体はしっかりしており、本席、鎖の間、水屋とも室内に破損は認められませんでした。

外観についてはこの通り、何事もなかったかのように端然としておりました。

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本席の中も特に問題はなし。

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水屋部分も特に破損、損壊などはありませんでした。

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しかしながら、あれだけの大地震ですから壁に亀裂が入ったり、ゆがみが出たことはやむを得ません。本席の塵穴の先の壁等は補修が必要に思えます。

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安全に使用できるかどうかは専門家の調査を待つ必要がありますが、おそらく大丈夫だと思います。数年前に全面的に解体修理されたことが幸いしました。有難いことです。

 

また、水前寺成趣園内の「古今伝授の間」も同様で、建物自体に大きな被害は出ていません。ただし、池の水が枯渇しているのが問題で、こちらは何らかの手立てが必要になるかもしれませんが。

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泰勝寺跡に視点を戻せば、園内の灯篭は数多く倒壊していましたが、歴代のお墓はほとんど無事で、特に幽斎公夫妻、三斎公夫妻を祀る「四つ御廟」は、全くと言っていいほど損傷はありませんでした。

DSC_0108 御廟の中の供養塔もこの通り、びくともしていませんでした。

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奥まったところにある「武蔵供養塔」も無事。いずれも構造からすれば壊れないほうが不思議なのですが、このクラスの偉人になると不思議な力が働くのかもしれません。

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思えば、泰勝寺は熊本城の丑寅(鬼門)の方角を守る細川家の菩提寺でした。これからは、震災の被害から立ち直る熊本に力を与えてくれるパワースポットとして、立田山の麓から我々を見守ってくれることでしょう。みんなの力で熊本を復興させていきましょう!

2016-04-25 | Posted in 宗家BLOG1 Comment »