2016-11

平成28年古流大会

爽やかな秋晴れの泰勝寺跡細川邸で、平成28年の古流大会が開催されました。

熊本地震の影響で、立田自然公園の池の端などの立入りが規制されており、茶室仰松軒も使用不能のため細川家私邸部分のみでの茶席となり、小堀家白水会は、東書院の濃茶席とご祠堂前の野点席を担当。細川家19代の細川護光さんにも席入りしていただきました。15086382_10207450678733869_1174739155_n[1]

東書院は床が大きく、茶掛もサイズのあるものが映えるので、小堀家所蔵の中で最も大きいものである一山一寧筆の墨跡「明月庵」を掛けました。一山一寧は、元から渡来した臨済宗の僧で、建長寺、円覚寺、南禅寺に歴住し五山文学隆盛の糸口を作った人物です。DSC_0481_01

茶入は小堀遠州命銘の「初霜」を使いました。季節的には立冬ですのでちょうど良いはずなのですが、今日も好天に恵まれ午後は気温が高くなって「初霜」という感じではありませんでした。やはり、日本の季節感は旧暦で考えた方がしっくりくるようです。茶碗は古八代、水指は小代焼の井上泰秋先生の新作です。DSC_0482_01

 

以前は、11月中旬の古流大会の頃にはかなり見ごろとなっていた泰勝寺跡の紅葉も、特に今年はつい先日まで夏日の気温となっていたこともあってか、色づいているのはごく一部でした。DSC_0486_01

古流大会を終え、年内の小堀家宗家としての務めは11月20日に護国神社で奉仕する菓祖新宮神社への献茶式を残すのみとなりました。ついこの間、初釜だったような気がします。時の流れの速さを感じる今日この頃です。

 

 

 

2016-11-13 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

欠伸会 in 熊本 お茶会

澄みわたる秋空の下、泰勝寺跡細川邸で欠伸会 in 熊本 お茶会が催されました。

「欠伸会(かんしんかい)」とは、京都大徳寺の塔頭龍光院が開祖の江月宗玩の語録を読む勉強会で、禅宗の教えに基づき熊本地震の復興の一助として、今回のお茶会を企画していただいたものです。東日本大震災においても同様のチャリティー活動をされたそうです。

最初は龍光院住職小堀月浦和尚(同姓ですが親戚ではありません)により、熊本地震で落命された方に対する慰霊法要が営まれました。DSC_0468

続いて「霊亀茶壷」をテーマとして欠伸会の講義が始まりました。茶器の銘の由来について文書から検証する内容でしたが、江月和尚の語録を読み解いていくスタイルは初心者にはレベルが高く、また、今回のテーマはボリュームがかなり大きかったため、指導者である花園大学国際禅学研究所の芳澤勝弘先生が方針を変更。(下の写真が芳澤先生です)DSC_0482小堀和尚に「霊亀曳尾」の字を書いていただくよう依頼され、その書に基づきお話を進められました。「霊亀曳尾」とは、「賢い亀は自分の足跡を尾で消していくが尾の跡は残ってしまう」といことで、「自分としてはうまく立ち回ったつもりでも、何かしら隙や不具合はあるものである」との教えだそうです。茶器に銘が付くことにより単なる道具に命が吹きこまれるとも。勉強になりました。ちなみに、和尚が書かれた4枚の書はじゃんけん大会で希望者にプレゼントされ、「曳」の字は白水会の門人Iさんがゲットしました。おめでとうございます。DSC_0473

今回のお茶会には、武者小路千家官休庵の若宗匠 千宗屋さんもサプライズ参加され、龍光院からお持ちいただいた掛物などについて解説いただきました。個人的には以前より存じ上げてはいるものの、数年ぶりにお目にかかることができて大変うれしく思いました。DSC_0484

京都の料亭「和久傳」のれんこん菓子とお薄茶を堪能した後、爽やかな秋晴れのお庭で点心をいただき、大変に幸せな一日となりました。はるばる熊本までお出でいただいた小堀和尚、芳澤先生、宗屋若宗匠ほかご一同様に感謝の意を表します。ありがとうございました。DSC_0490

2016-11-06 | Posted in 宗家BLOGNo Comments »