2017-01

三斎公献茶式

正月18日は、肥後古流の茶祖細川家二代細川三斎公に対する献茶式の日と定められています。例年は、立田自然公園内にある三斎公好みの茶室「仰松軒」で釜を懸けますが、昨年の熊本地震の影響で現在使用できない状態にあるため、今年は細川邸奥書院での献茶式となりました。DSCN0235

床には三斎公御筆の茶会道具付を三斎公に見立てて掛けました。平成6年に行われた三斎公350年祭の展観席にも掛けられた三斎公自筆の貴重なもので、昨年寄贈頂いたものです。年は不明ですが正月の日付が書かれた道具付ですので、この時期の献茶式にはこの上ない三斎公ゆかりの軸です。

DSCN0229花入は宇土支藩の茶人大名細川興文公御作、花は細川家のお庭に咲いていた蝋梅をあしらいました。DSCN0228

献茶に使う天目茶碗は細川護熙様作、茶入は尾形乾山、茶杓は三斎公御作。DSCN0233

釜は大西浄林作の車軸です。DSCN0232

細川家からは一九代護光様ご夫妻が席入され、滞りなく献茶の務めを果たすことができました。平日にもかかわらず、お手伝いいただいた白水会の皆様に感謝いたします。

 

2017-01-18 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

平成29年初釜

1月9日、泰勝寺細川邸の書院において、肥後古流小堀家の初釜を執り行いました。DSCN0190

初釜は、茶道宗家小堀家の新年行事として本荘小堀家にて行うことが習いですが、現在小堀家の座敷が耐震工事の準備のため使えない状態にあるため、今年は細川邸の書院をお借りしての初釜になりました。私の知る限り、小堀家以外での初釜は初めてのことです。例年は、午前に座敷で濃茶、お膳を挟み午後茶室で薄茶という流れで二日にわたり行いますが、今年は濃茶の後に続き薄を午前、午後の二部構成として、一日で終えました。DSCN0164

細川邸奥書院に茶席を設え、床には細川重賢公の御筆の「やがて見よ 米という字の春も来む」の軸を掛けました。初釜には珍しい趣向ですが、父小堀泉斎が今年米寿を迎えますので、米寿を祝うこの軸としたものです。花入は、重賢公と同世代の宇土支藩の殿様である細川興文(月翁)公御作。共に危機的状況にあった藩政の改革を成し遂げられた名君です。DSCN0155

茶碗は、一席目の正客にお招きした細川家十九代細川護光様作の赤茶碗、茶杓は小堀家四代全順作、水指は輪島のなすびを使いました。DSCN0161

東書院の待合の床には細川家九代治年公が御幼少の頃に書初めされた「南山寿」を掛けました。十歳のころの書と伝わっています。なんと力強いことか。床には手前に細川護熙様、護光様作の茶碗、奥には志野、大樋、乾漆など色々な茶碗を展観し、門人の皆様に楽しんでいただきました。DSCN0218

今年の初釜のもう一つのトピックは、熊本城おもてなし武将隊の参加です。言うまでもなく茶の湯は戦国武将の必須の嗜み。四百年の時空を超えて、武将の姿を現世に伝える武将隊の方々は、茶の湯の精神を学びたいと昨年より小堀家で稽古に励んでおられます。熊本城での公務お忙しい中、加藤清正公、細川忠興公、立花宗茂公が見学に参られました。予想外のスペシャルゲストに門人たちも驚くやら、喜ぶやら。茶会終了後は一時、記念撮影会の様相でした。肥後古流の茶祖である忠興公はもとより、武将隊の皆様方には茶の湯の心をしっかりと身に着けていただきたいと思います。清正公と忠興公の当日の感想が「熊本城おもてなし武将隊ホームページ」の「武録(ブログ)」にアップされています。

熊本地震からの復興元年となる今年の初釜、茶会としては略儀なものとなりましたが、インフラや有形文化財の復旧に加え、茶の湯をはじめとした無形文化も心の復興として非常に大事であることを再認識し、今年の精進を誓いあうことができたと考えています。また、初釜に当たり、お掃除や水屋をお手伝い頂いた皆様方に、厚くお礼申し上げ、初釜のご報告といたします。

 

2017-01-10 | Posted in 宗家BLOGNo Comments »