宗家BLOG

熊本県芸術文化祭前夜祭

9月5日、ホテル日航熊本において第59回熊本県芸術文化祭前夜祭が行われ、900名を超える参加者が文化祭の成功を祈念しました。DSC_0218

茶道関係では、10月9日に泰勝寺で合同茶会が催されます。熊本地震で損傷した仰松軒の状態が気にかかるところですが、先日訪れた時は外観の修復工事は順調のように思えました。ただ、竹垣が朽ちているところが散見される、待合の障子は手つかずの状態など、更に手を加える必要はありそうです。

前夜祭では熊本県芸術功労者の顕彰式も併せて行われ、肥後古流白水会の小堀啓子相談役が表彰されました。IMG_2791

芸術功労者は、滿80歳以上で現役として芸術文化活動に携り、かつ後進の指導に尽力してる方を顕彰する制度です。

かつては、80歳現役と言うのがかなり高いハードルだったようですが、最近は長寿社会となったため、文化懇話会会員の中でも対象となる方が200名を超えており、なかなかに狭き門。今回は14名が表彰されました。

啓子相談役は今年1月に滿80歳になったばかりですが、小堀家に嫁いで以来約60年にわたり茶道肥後古流の伝統継承に努めてきたことを評価され、今回の受賞となりました。DSC_0221

表彰式では、たくさんの方を前に壇上に上がり、かなり緊張の様子。DSC_0228

それでも、孫の矢田七海から花束を受け取ると笑みがこぼれていました。DSC_0229

自宅には、茶道関係者を中心にたくさんお花が届けられました。ありがたいことです。IMG_2788

2017-09-10 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

復旧・復興

熊本地震から15か月、被災した文化財の復旧・復興の状況です。

まずは熊本城。手前に見える江戸時代からの遺構「宇土櫓」がとりあえず無事だったことは喜ばしい限りです。とは言え、続櫓や頬当御門あたりの石垣修復には時間がかかりそう。DSCN0944

一の天守(大天守)、二の天守(小天守)の復旧工事が始まり、思いの外損傷が大きかった一の天守の最上階部分は一旦解体されています。DSCN0942高さが二の天守と同じくらいになってしまい、痛々しい姿にも見えますが、震災前の雄姿を取り戻すためのプロセスととらえましょう。高く跳び上がるためには、一度身を縮めて力を蓄えることが必要ですから。

阿蘇神社は倒壊した拝殿の撤去が終わり、楼門の解体が進んでいます。DSC_0328楼門や神殿は国指定の重要文化財ですので、修復は簡単ではありません。DSC_0333特に倒壊した楼門については慎重に解体し、使える部材を須く使用して元通りに復元するという大変な工程を踏まえる必要があるため、数年はかかる見込みと言うことです。

山都町の通潤橋も修復に向けた工事が始まっています。DSC_0014地震で傷んだ石管を修復するため、橋の土が取り除かれ通水石管が露出しています。DSC_0005滅多に見ることができない景色ですので、機会があれば是非訪れてみてください。

通潤橋の下を流れる川が流れ落ちる五老ヶ滝は、熊本を代表する名瀑の一つ。DSC_0021地震の影響で遊歩道が立入禁止となっていましたが、現在は滝の前にかかっている吊り橋までは行けるようになりました。落差50mの勇壮な滝は一見の価値ありです。

 

2017-07-17 | Posted in 宗家BLOGNo Comments » 

 

出水神社総代会

本日、出水神社の総代会に出席いたしました。

水前寺成趣園内に鎮座する出水神社は、細川幽斎公、三斎公、忠利公、重賢公をはじめとした歴代の細川家のお殿様を祀る神社。西南戦争で焼け野原となった熊本の復興を祈願して明治11年に建立されました。申すまでもなく細川家に茶の湯で仕えた小堀家にとっては、縁が深く、春秋の例大祭では武田家と交代で献茶式をお勤めしますし、個人的には毎年初詣に伺っています。

昨年の熊本地震では、古今伝授之間や拝殿などには大きな被害はなかったものの、三つの鳥居が崩れ、成趣園の象徴である池の水が一時干上がるなど、大変に心配な事態も発生しました。幸いなことに池の水はほどなく元に戻り、DSCN0836

被災した能楽堂などの施設の修復も進んでいるとの報告がありました。今後は、肥後六花や紫陽花など季節の花々を楽しめるようにする、夏目漱石の歌碑を設置するなど、園内の整備を進めていく方針です。

また、再建する鳥居は木製とし、すでに西原村にある神社の保有林から材は切り出してあります。十分に乾燥させるために時間がかかるということで、鳥居が戻るまでには数年かかりそうですが、地震で大きな被害を受けた西原村から切り出された材が、鳥居になって参拝される方を迎えるという構図は、西南戦争からの復興を祈願したという出水神社の縁起にかなうものです。再建される日を楽しみに待ちたいと思います。DSCN0835

2017-06-30 | Posted in 宗家BLOGNo Comments »